編集後記

 今年(平成二十三年)の『燧』は「○○特集」といった形はとっていないのですが、そのタイトルをつけるとしたら、文句なく、映像分野で活躍する同窓会員≠ニなるでしょう。約五十年前、アニメの草創期に重要な役割を果たした白川大作氏(観一4回)。それから約五十年後の今、コンピューターグラフィックス(CG)という新しい技術を使い、映像の分野で活躍する豊嶋勇作氏(観一39回)。また、自主制作映画の監督として高く評価されている大西和孝氏(観一25回)。ぜひ、それぞれのページに目を通していただきたい、と思います。
 もう一つ、事実あるいは時代を記録するという観点からも意義があるのが、幻の校歌『学園の歌』≠ノ関する記事です。昨年度の東京支部総会の当番幹事である篠原紀子(観一27回)、三宅昭二(観一4回、同窓会長)、柳川邦衛(観一3回)の三氏による原稿が、それに相当します。また、上記の三氏の順番で読んでいただければ、『学園の歌』に関する一連の流れがわかると思います。誤解を恐れずに言えば、昨年度の東京支部総会でアトラクションとして「『学園の歌』再現ステージ」に取り組まなかったら、その後の一連の動きはなかった、あるいは大幅に遅れたかもしれません。その意味でも、昨年度の当番幹事である観一27回の皆さんは大きな役割を果たした、といえます。
 ほかにも、素晴らしい記事が多数あります。例えば「『会計』の奥深さ、面白さを語る座談会」は、同窓会を代表する会計あるいは経済の専門家によるもので、いわゆる経済紙(誌)に優るとも劣らない内容です。一読すれば、会計のイロハから最先端の国際会計基準まで、幅広く理解できるはずです。
 その他、スペースの関係で、ここに、それぞれの記事タイトルや執筆者名を挙げることはできませんが、忙しい中、快く原稿を執筆してくださった皆様に、心よりお礼を申し上げます。

  (牧潤二)